2014年 タイの旅 その6 バンコクで特殊部隊訓練

今回のタイ訪問は、以下が主な目的だ。
・特殊部隊の基本訓練を受け、認定される
・タイガーテンプルへ行ってトラと写真を撮る
・新記で、アヒルの麺料理を食べる
・カオニャオマムアンを再び食べる

まずは、当該特殊部隊について説明。
一言で書くと、タイ王室皇太子直属の民間特殊部隊、105UNIT。
元々は、皇太子直属の警察組織CSD(犯罪抑制局)のコマンド部隊。
皇太子直属の属性はそのままに、2013年10月ごろ民営化された。
業務例は、裏カジノ摘発など。警官が犯罪に関与していれば
警官をも逮捕する、いわば花形の部署。
前述のとおり、元は警察組織であり、決して警察の敵ではない。

今回、指導教官は、バン少佐。
9?17時の1日をかけて、逮捕術、模擬銃での構えての歩法、
障害物からの狙い方、模擬家屋への侵入(救出目的)、
実銃を使っての上記歩法や姿勢での射撃、模擬家屋への侵入、
武器を持った相手と対峙したときの対処法 を学ぶ。
人間相手の訓練は基本、合気道のような形で組み伏せるし、
組み伏せられるので、方や腕が痛い。
また、固い床にひざも着くので、ひざが打撲状態。
バレー選手が使うようなサポーターを仕込んでおくことをお勧め。

105_kunren_001
訓練開始間もないときの画像

帽子とシャツは支給されるが、ズボンや靴は汚れてもいいものを
持参すること。水や昼食の心配は無用。

訓練が終わるころ、一般販売しない105UNITのポロシャツや
帽子やらを売りに来る。これは、ここでしか買えない。

この訓練、観光客用のお遊び的なものではなく、公式なものなのだ。
タイ人でも身元の保証された民間人でなければ参加できないし、
悪用の可能性があるため、他の国籍の人は絶対に参加は認められない。
そのために、とある日本人の3年に及ぶ交渉と、タイ警察の
日本人そのものへの高い信頼と評価があってこそ、
認められたものなのである。
なお今回の参加費は、日本円で5万円近い(円安の影響もある)。

先ほど書いたとおり、訓練後は認定証(賞状)が渡される。
その認定証には、少佐の上司である中佐の直筆サインが入っている。
また3ヵ月後には、IDカード(これも中佐の直筆サインあり)が発行される。
ただし、パスポート番号が記載されるので、一年以上有効なパスポートの番号で参加されることを推奨する。

ちなみにタイでIDカード用の写真を撮る場合、眼鏡の着用は認められない。

上記ポロシャツのワッペンには、タイ王室のシンボル
政府機関を示すシンボルと、法の平等を示す天秤が刺繍されている。
このシンボルは、冗談で使うことはできない。
不適切な使用は、不敬罪身分詐称になろうが、これは本物なので問題ない。
そして訓練後、公式の認定証を授与されており
正式にユニットメンバーなので、街中で着てもなんら問題は無い。
元々この天秤は、CSDの配下だったときからの名残であり、CSDは警察組織で唯一、天秤のマークの使用が許された部署なのだ。

ちなみに、ワットポーからカオサンまで歩くとき、日差しが強かったので、支給された帽子をかぶって歩いたところ、
トゥクトゥクなどから一切声をかけられなかったし、
気のせいかもしれないが、目線もあわせてこなかった。

105UNIT帽子

訓練時の写真や動画は、もらったら公開したい。