Situation |
そこはアメリカの、とある農業研究所の小さな庭の一角。
私の足元には、高さ20センチほどのコンクリートの枠で囲まれた、広さ3畳ほどの畑がある。私の周りには2,3人の研究員と思われる男性が働いている(女性は私だけ。男性たちは皆アメリカ人)。私は、その3畳ほどの畑の研究を担当している。 「きれいに稲が生えそろってきたな・・」などと満足していたのも束の間、畑の真ん中(子供が布団の真ん中にオネショをしたような池の形)に様々な種類の雑草が覆い茂り、その部分だけ稲が生えていないことに気づく。 「これは失敗だ」と憤慨しながら、私は畑をすべて更地にしてしまう。きれいに雑草や稲を根っこから刈り取ったところで、私は研究員の一人に、挑戦的な態度で相談を持ちかようとする。 その研究員はカイル・マクラクラン(映画「ツインピークス」の主役)であり、口ひげと顎ヒゲをはやしている。彼は隣の庭で研究しているので、私はアーチをくぐり、彼のいる庭へと向かう。そして相談する。 私「すべて稲を刈り取ってしまったので、また最初から田植えをしなきゃ。かといって、手で植えていくのも大変だから、田植機を買って」 そこで突然、通信販売のCMが目の前に流れる。内容は”携帯田植機”だ。 その研究員「もう買ってあるよ。ほら、携帯田植機。これで仕事も楽だろ」 その携帯田植機は、片手で操作できるのだが、まるでピストルを撃つように一つ一つ、稲を植えていかねばならない。 乗り気がしない私だったが、仕方なく、それで田植えをしようとした。 彼と一緒に、私の畑へ向かう。私「こういう物があるなら、最初から言ってよ」彼「なぜ、そんな言い方するんだ。冷たいね」私「仕事だから当たり前でしょ」などと、会話しながらアーチをくぐり、私の3畳ほどの畑に到着。どうやら私は彼に気があるらしい。 私の畑には、なぜかシートが被されている。そのシートをはがすと、さっき稲を刈り取ったはずの更地の畑に、小さな稲が芽生えていた。元気よく、きれいな列に沿って。 私「良かった。また芽が出てきた。ごめん。この機械、要らなくなったわ。返す」 そこで夢が終わる。 |
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