学校にいる。渡り廊下を通って、4階のトイレでうんこをして中庭にあるプ レハブ造りの学習塾へと急いでいる。塾には原君と、前田啓子がいて(2人共前の職場の人)中村たまお(芸能人、変なおばさん)と他にも何人かいたが、誰がいたかは、覚えていない。 塾に入ると、黒板に『先生が不在に尽き自習』と書かれていて、皆、思い思い に勉強したり遊んだりしている。 原君が「うんこしたいけどどうしよう。丹羽さん、さっきどこでしてきた?」と言ってくるので、「学校のトイレに行ってく ればいいじゃん。」と答えると「だって、あそこ、看護婦さん多い事ない?なん か恥ずかしいじゃん。」と、返された。「ああ、そう言えばいたなあ。全然気にならんかった。」と、そういえば、看護婦さんがたくさん歩いていた事を思い出した。 教卓の前には卓球台があり、僕は中村たまおと勝負をしている。当然、僕の方が圧倒的に強いので、ネットをずらして台の面積の広さを変えてハンデをつけてやっていた。中村たまおと、見ている人達は楽しんでいるのだが、僕は、前田啓子が一生懸命に補習をしていて、それが終わるのを待ちながらやっているので、大して面白くもなく、前田啓子の方ばかり気にしている。卓球が終わって着替えながらも待っているのだが、まだ、なかなか終わりそうにないので放っておいて帰る。
学校のすぐ裏に、僕が以前女の子と同棲していた6畳1間のアパートがあり、 (実際は同棲したことはない。)急に懐かしくなって、その部屋に行ってみる。 カギは開いていて中を覗くと誰も住んでいないようで、何もなく、ただ、ガランとした寂しい部屋があった。僕は床に座り込み、1つしかない小さな窓と、汚れ た壁を眺めながら、『よく、こんな狭いトコに2人で住んでたなあ、荷物とかってどうしてたんだろ?』とかボーっと考えていると、いつの間にか後ろにその時同棲していた相手が立っていて、(知らないショートカットの女の人)「懐かしいね。」と言って、僕と同じ様に部屋の中を眺めている。「こんなトコ来るなんて、どうしたの?」と言われて、「なんか急に懐かしくなってさ、なんとなく来ちゃった。」と答えると、「そう、私も。」と言って懐かしそうな顔をしてい る。お互いに、部屋を出てから初めてココに来たらしい。そのまま、しばらくの間2人で部屋にいた。なにか話していたのか、2人して黙っていたのかは覚えて いないが、なんだかとても、懐かしくて、暖かくて、それでいて寂しい様な、そ んな時間と空間だった。多分相手も同じ気持ちだったんだろう、と思う。
アパートの前の道路に車を停めて、写真屋の社長と、めぐちゃん(写真屋の女の子)と、アト1人か2人(知らん人)が待っていた。僕は前の同棲相手に「じ ゃあ、そろそろ行くから。」と言い未練たっぷりの、後ろ髪ギューギュー引かれる思いで車に乗り込んだ。「もう、すんだ?」と聞かれ、「うん。思い出よりも、これからの楽しみを考えて生きていかにゃあイカンて!さー、遊ぼうぜい!」と無理にはしゃいで、『今の台詞は、無理矢理自分に言い聞かせてるな ー。』と思って少し寂しかった。 (なんだか、とっても、寂しい。心が悲しい。心が痛い。でも、夢としてはこういうの好きだな。恐怖にしろ、ハッピーにしろ、ブルーにしろ、なんにしろ、夢の中で心が動くのは楽しい。)
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