◆静脈瘤を生じないために
長時間の立ち仕事の人は1時間に5?10分は足を高くして休む事が良いのですが それも出来ない方は足踏み(筋肉のポンプ機能で鬱血が改善されます。)や、 周囲を歩きまわってください。
弾力ストッキングの使用もおすすめします。 夜間就寝時に下肢を少し挙上し心臓より高くすることも良い方法です。
弾力ストッキングの使用もおすすめします。 夜間就寝時に下肢を少し挙上し心臓より高くすることも良い方法です。
妊娠中はとくに下肢を清潔にし、 軽いマッサージやストッキングを着用すると、効果があります。
◆さいごに
下肢静脈瘤はギリシャ時代から記録に残された古くからある疾患であるとともに 女性に限らず デスクワークで座位や立位を長時間続ける現代人の悩みの種でもあり、 ホルモンや遺伝の関与も原因のひとつと考えられます。
治療法については医聖ヒポクラテス(BC400)が鉄線で静脈瘤を傷つけ血栓化させたのが始まりとされます。
現代の治療法は このヒポクラテスの流れを汲む硬化療法か、あるいは抜去術が主体となっておりました。
硬化療法は高位結紮(静脈瘤化した表在静脈が深部静脈に流入する直前を糸で縛る。 2?2.5cmの切開で約15?20分で施行。 当日より入浴可)を行いその後残った瘤部に硬化剤を注入し瘤を消失させます。
この方法は抜去術と比べ入院を必要とせず非常にきれいに仕上がりますが再発率に問題ありとされます。
近年治療法は大きく進歩してきました。
私達はラジオ波(高周波)やレーザーを応用し根本治療(焼灼術)を行っています。 この方法により殆ど傷を残さず再発率が低い理想的な治療が 日帰り(2時頃に来院されて夕方には帰宅出来る)で行えるようになりました。
また必要に応じて抜去術も行いますが傷はほとんど目立ちません。
これも日帰り手術が可能です。
安全で侵襲少なく美容的にも秀れ、再発の少ないラジオ波(高周波)治療で 現代人を悩ませる静脈瘤を治療し、健康的で楽しい日常生活を 取り戻しましょう。